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【過去ブログ】~人が人を想う気持ち~

10月下旬から今日まで週に一回インコネメンバーの過去のブログを紹介してきました。

今回で過去ブログは最後の更新となります。

今日は去年の11月に更新されたインコネ2期生の大野千成美のブログです。

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こんにちは。 関西学院大学3年、営業部の大野千成実です。 私にとって今回のスタディーツアー7thは、 InfiniteConnectionのメンバーとして参加できる、最初で最後のスタディーツアーでした。 スタディーツアー中、溢れる思いを毎日欠かさず日記に書き綴っていました。 まとまらない言葉ではありましたが、その日に感じた全てを書き綴る手は止まりませんでした。 言葉にまとめることが難しい程多くのことを感じ、学び、毎晩一人物思いにふけていました。 今日は数ある中でも、スタディーツアー7thに参加し、ノンテノイで村人や子どもたちと接し、最も強く感じたことをお話ししたいと思います。 日本から遠く離れたラオス。初めての土地。たくさんの人と出会い、最も強く感じた大切なこと。 それは、 “人が人を思う気持ち” です。 私はInfiniteConnectionに所属し、初めてラオスのこと を知りました。 見ず知らずの土地に支援を始めた私にとって、 「ノンテノイ村のあの子のために」 そう語りながら活動に取り組むメンバーはすごく眩しく見えました。 メンバーの話から、ラオスのこと、ノンテノイ村のこと、村人のこと、子どもたちのこと、たくさんの話を聞いてきました。 そんな私も、写真や動画を通して見た屈託のない彼らの笑顔に、村の未来を創っていこうとする姿勢に、強く心を動かされました。 まだ実際に顔を合せたことはないながらも、彼らは私にとって本当に大切な存在でした。 だからこそ、日本での活動にも全力で打ち込むことが出来てきたのだと思います。 私は幼い頃から、人が人を想う気持ちで溢れるあたたかな世界が実現すれば素敵だなと思ってきました。 InfiniteConnectionに所属することを決めたのは、その一歩を踏み出すためです。 世界には72億を超える人が存在します。 私は72億分の1人で、世界から見れば小さな小さな存在かもしれません。 でも、そんな私にも何か出来ることがあるのかもしれない、出来ることを見つけたいと思いました。 しかしインコネに所属してから、世界の問題について、ボランティアについて、よりよい社会の実現について、人という生き物について、様々なことに考えを巡らす時間が増え、心の中にもやもやとしたものが生まれました。 「社会貢献ってなんだろう。」 「よりよい社会の実現ってなんだろう。」 考えれば考えるほど、何が必要なのか、私には何が出来るのか、分からなくなっていきました。 以前はいきいきとした表情で、人が人を想う気持ちで溢れるあたたかな世界の実現が私の夢だと語っていたのに、それさえ自信をもって語っていいのか分からなくなっていきました。 そんなもやもやを抱えたままスタディーツアーに参加し、入村の前日はなかなか眠れませんでした。 高校や大学の受験を控えた前日さえ、眠れないという感覚を味わったことがなかった私にとって、初めての感覚に自分でも驚きました。 しかし村人が用意してくれたトラクターに乗り、初めて小学校の校舎が目に映った時は手が震え、嬉しさの笑顔と共に涙が頬を伝いました。 以前「より良い社会」をテーマにしたブログにて、私はこう述べました。 「私が思い描くより良い社会、それは笑顔が笑顔を呼ぶ、互いを大切に想いあうことが出来る幸せにあふれた社会」 校舎を見た時、私の頭の中に日本での活動が鮮明に蘇りました。 募金活動中に足を止めて下さり応援の言葉を下さったたくさんの方々。 チャリティーイベントに足を運び私たちの話を熱心に聞いてくださったたくさんの方々。 私たちの活動に共感し日々応援してくださる協賛企業の方々。 インコネに関わり、私たちと関わり、ノンテノイの子どもたちの教育の充実を心から願ってくれる本当にたくさんの方々の姿が浮かびました。 そんな多くの方々のあたたかな想いを、確かにカタチにできているのだと感じ、言葉にできない程の嬉しさと感動で胸がいっぱいになったことを今でも思い出します。 ノンテノイ村に来たという実感がまだ湧かず、校舎を 眺めて立ち尽くす私に、1人の女の子が小さな花束を持ってきてくれました。

私の反応を伺いながら不安そうに花束を渡す彼女に、しゃがんで目線を合わせ、 「コープチャイ。(ありがとう) ディチャイラーイラーイ。(とても嬉しいです)」 と伝えたのち、 「コイ ソーク ハー チャオ。(あなたに会いたかった)」 と言葉をかけました。 「あなたに会いたかった」 それは私が一番伝えたかった言葉でした。 ラオス語講座が終了した後、先生に尋ね教えて頂きました。 溢れる想いを込めて発したこの拙いラオス語が、彼女にどこまで通じたのかは分かりません。 しかしそれを聞いた彼女は、少し照れながら笑顔で私に抱き付いてくれました。 その時、私が抱えていた、もやもやとしたものがスッと抜けていくのを感じました。 「社会貢献」 「より良い社会の実現」 この言葉を聞くと、すごく深くて、答えもなく、とても難しいもののように感じます。 でも彼女の笑顔を見て思ったんです。 今私の目の前にいるこの子の未来が、自身で自由に選 択できる可能性に溢れたものになるように、私達はたくさんの人の想いを抱えてこの活動に取り組んできたんだ、取り組んでいくんだと。 そのために必要なのは “人が人を想う気持ち” それだけで十分だと。 今回のノンテノイへの入村期間は2日間。 実際に彼らと接することが出来た時間は短かったですが、 私はここに来ることができて、 日々の活動の先にいる彼らに出会うことができて、 大切なことに気が付くことができて、 とても幸せでした。

InfiniteConnectionのメンバーとして関わることが出来る時間は残り少ないですが、彼らの未来はこれからもずっとずっと続いていきます。 引退しても私は私なりの新たな関わり方を、出来ることを探し続けていくつもりです。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。 私達に関わってくださる多くの方々に、溢れる感謝の想いが少しでも伝われば嬉しく思います。


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