「ありがとう」を言いたいのは私だ。
スタディーツアーで現地に行くと、「ありがとう」と言われる。
いやいや、、、。
「ありがとう」を言いたいのは私の方だ。 ----------------------------
2年前初めてラオスを訪れた時、そこには新しい幼稚園、そして、隣にボロボロの小学校が建っていました。
一緒にいく先輩達から聞いた苦労話、嬉しい話、そして自分の目で感じたノンテノイ村。
それから2年。
見た目も大きく変わり、幼稚園の隣には、全教室揃った小学校。
そして近くには、広く切り開かれた、新規中学校建設予定地。
そして、外見だけでなく、村人からも、「僕はお金なんて持ってないし、あげられるものなんてない。けれど、君たちの為に何かしたい。何でも言ってくれ。」と言ってもらえ、子ども達もさらに色んな夢や、勉強してることを教えてくれるようになりました。
この状況を見て、誰もが、ノンテノイ、だいぶ変わって良くなってきたね。
そう言います。
確かにそれも大きな変化なのですが、もう1つ大きな変化がありました。
それは2年活動し続けてきた自分です。
自分を褒めたい、とかそういうことではありません。
私の過去のブログを見てもらえればわかる通り、ちゃんとした人ではなく、むしろ人間のクズくらいの堕落した生活を高校時代まで送っていました。
けれど、この2年、「あなたの力になりたい」そう思い続け活動してきました。
「向こうの人達が本当に喜んでくれたら、自分はそれだけで嬉しい」
それが本音です。
でも、活動を続けていく中で、「あなたの為に、あなた達のために」と頑張ってきたのは、私だけ、インコネだけじゃなかったということに気づきました。
向こうの、村の人達も同じでした。
いつも、ありがとう、と言ってくれ
いつも、笑顔、を向けてくれ
泣く時は一緒に泣いてくれました
だから自分は、
臆することなく人に話すようになった
達成感を誰かと味わいたいと思うようになった
面倒という言葉を止め、必死に誰とでも面と向かって言うようになった
楽しい!って思うことが、1人の時より数段に増えた
そして
またさらに「あなたの為に頑張りたい」と思えるようになった。
「ボランティアって、一方がもう一方に何かを与えるだけじゃない」
私が最近よく口にする言葉です。
ボランティアって、自分が良いことできたら見返りなんてない、それに求めちゃいけない。
そんな気がしていました。
けれど、お互いがお互いを支え合って、引っ張って、時には喧嘩して。
それが本当のボランティアなんじゃないのかな。
と。
そう気づかせてくれた人達が、今もラオスのノンテノイ村にいる、たくさんの家族で、たくさんの友達です。
だから、あなた達だけがありがとうなんて言わないでほしい。
むしろ、私の方が「ありがとう」
インコネのビジョンに「共に創る」という言葉があります。
これは、形だけじゃなく、お互いの心も創りあっていくのだなと、最近ひしひしと思います。
現役は退きますが、今もそしてこれからもこの気持ちを忘れないよう、日々の活動を行っていきたいと思います。
最後になりますが、これからも学生団体infiniteconnectionの応援をよろしくお願い致します。
関西学院大学3回 3期運営部リーダー 森澤光梨