敬意
こんにちは! 関西学院大学2年生の宇野大志です!
今回のスタツアは2度目のラオスでしたが、2回目とは思えないほど、もっとラオスに来たことがあるような不思議な感覚になりました。 さて、今回はノンテノイ村で小学校の開校式があったり、新しくパートナーになったカブー村にも訪れたり、ビザを取得して新しい地域に足を伸ばしたりと、特に新鮮なスタツアでした。
そして今回のラオスでは改めて気づいたことがありました。 それは「敬意」です。 ラオスは途上国の中でも特に開発が遅れているとされる、後発開発途上国という国に分類されます。 確かに都市部を除けば人々は金銭的には豊かではありません。 ただし、「金銭的」にはです。
そこであるエピソードをお話しします。 今回のノンテノイ村では、道路が雨でぬかるんでいたため、土嚢袋を使った整備を村人と共同作業でしました 炎天下の中、袋に砂を詰めたり、地面を掘り返したりと、肉体的に過酷なものです。 インコネが日本で事前に学んだ方法を村人と一緒に教えながら整備していくのですが、私たちはまともな農業の経験もなければ、シャベルなどの工具の使い方もままなりません。 それに対して村人はその道のプロです。 インコネの不慣れな手つきを見て村人が何をやってるんだと言わんばかりに、自分たちの何倍ものスピードと精度で地面を掘り返したり、工具で雑草だけを取り除いていきます。 その光景に自分たちはただただ感嘆するばかり。 その時に、自分たちよりも優れている点、村人のすごさに改めて気付かされました。
また、ビザを取得しサワンナケートという地域にも訪れました。 そこではあるNGOの事務所があり、そこで新しく立ち上がったプロジェクトへのアドバイスを頂きに行きました。 そのプロジェクトは日本からの資金援助がなくとも、村人自らの力で教育環境の整備ができるように、つまり最終的には自立支援を目指すプロジェクトです。
その概要をお話した時に、「彼らは既に自立している」とそのNGOの方は強調しました。 日本人から見れば途上国の人は貧しい生活をしているかもしれませんが、彼らはそれで生活を成り立たせていて、村の中でもコミュニティが発展しています。
「勝手に外部の人間が支援をしてその次に自立支援が必要だと考えることが多いが、それは自分勝手な考えだ」
この言葉がずっと頭に残っています。
今回のスタツアでは、国際協力をする上で、村人と関わる上でわきまえなければならないことを多く学ぶことができました。 考えてみれば村人は自分たちよりもずっと大人で、人生経験も豊富です。 自分が村人に何かを教える時、発言する時、いろんな場面で相手に敬意を込めて関わろうと改めて強く思ったスタツアでした。
読んでいただきありがとうございました。
関西学院大学2年生 営業部・副代表 宇野大志