優しさってなんだろう?ボランティアってなんだろう?
最近、昔からの友達と話している時に
「今は東南アジアのラオスという国に学校建設をしている団体に入っている」
という話をすると
「えっ?」っと驚かれることが多い。
”ボランティア”という社会のために何かをする意識の高いものをしないようなやつに思われていたに違いない。
今じっくり振り返ってみても向いていなかったのは事実である。
昔のことを振り返ると、高校時代はアメフト部に入っていて勉強などせず、部活のことか遊びのことばかり考えていた。
あの頃は”ボランティア”なんて成績や評価などを自分のためにあげたいやつか、よほどの偽善者しかやらないと思い込んでいた。
「そもそも”ボランティア”ってなんなんだろう?」
一つの疑問が浮かんだ。
「ボランティアってなんやと思う?」
友人に思ったことを素直に聞いてみた。
するとAは少し戸惑いながら
「んー、なんか誰かのためになにかをすること?」
と答えてくれた。
そしてすぐに
「そういえばなんではじめたん?」
という質問が飛んできた。
そしてインコネの活動のこと、ラオスのこと、いろいろ話した。
「ほんまにインコネの事とか村人のこと好きなんやな!」
「なんか好きな人のためにがんばるのっていいな!」
「まあ、お前みたいなやつでもできるんやから”ボランティア”も難しくないんかもな」
Aがそんなことを言ってくれてちょっぴり嬉しかった。
その言葉を聞いた時に、過去の自分の認識と今の自分のボランティアの認識の違いについて気づくことができた。
自分も初めはAと同じように”ボランティア”なんて自分には関係ないと思ってて、自分にできるなんて思っていなかった。
でも初めて訪れたインコネが企画しているチャリティーイベントで、同世代の人たちが全力で取り組んでる姿を見て
自分もあんな風に誰かのために何かをしてみたいって思わせてくれる人がいたから今こんな活動をしていて。
活動の中で先輩たちが言っていた
「支援先とか言うけど、ラオスにいる友達が困っている時に、自分のできることをしてあげたいと思うようなものかな」
って言葉が素敵やなって思って。
今も自分1人の、たかが学生のちっぽけな力では世界を変えるなんて大きいことはできないけど
全く関係なくても、友達の友達を思いやれるような小さな優しさの輪が広がればいいなって。
なんて、らしくもないことを考えていた夜の話でした。
甲南大学3年 企画部 岡本圭史